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四季便りバックナンバー
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2020.12.24
おかげさまで何とか年の暮れを迎えることができました。

皆様におかれましても大変な一年だったことと思います。行動を制約されたり、人間関係に疑心暗鬼になったり、あるいは直接的に生活に打撃を受けた方もみえますし、とにかく一日も早く普通の社会生活ができる世の中に戻りたいものですね。

この年越しは家でゆっくり過ごしたいと思います。皆様も良いお年をお迎えください。
小野
2020.11.05
四季の家工房は山県市にあるんですが、僕(小野)の住まいは関市です。で、関市が今年めでたく「市制70周年」を迎えるのです!…と言ってはみたものの、当の関市民でさえもぽか〜んとしてしまうほど、この慶事は浸透していないのです。

そこで、「何か記念になるイベントを市民参加でやってもらえないか」って相談を受けまして、「じゃあイルミネーションをつくりましょう」ということになりました。タイトルは「みんなでつくる関シティターミナルウインターイルミネーション2020」と少し長いんですが、要は市民参加で市制70周年をお祝いしましょうというコンセプトです。

みんなでつくる関シティターミナルウインターイルミネーション2020対象は市内の小学生で、親子で参加してイルミネーションをつくってもらいます。それを関シティターミナル(長良川鉄道の関駅のところです)に冬の間飾っていただきます。

そのワークショップを、11月14日(土)に関市文化会館で開催します。定員が20組限定なので、ご希望の方は早目にお申し込みください。申込先は四季の家工房ではなく関市都市計画課なのでお間違えなく。詳しくはチラシを貼っておきますんでご覧ください。あ、マスクをお忘れなく!

それとは別にもう2枠イルミネーション企画が同時進行してまして…ひとつは関商工の高校生が例年つくっているコーナーと、もうひとつが四季の家工房が建築屋として請け負うコーナーもあるんです。

こちらは出来てからのお楽しみなんですが、関シティターミナルの反対側の文化会館で、道路に面した植え込みを利用してちょっと映える造形物をつくります。点灯は12月4日から冬の間ですので、ぜひ見に来てください!
小野
2020.08.04
長かった梅雨も終わり、大好きな「夏」がやってきました!夏が好きなのはあくまでも僕の主観でして、夏が苦手な人…ゴメンナサイ。コロナの影響で例年より一足遅れになりましたが、子供たちにとってもようやく夏休みが始まったみたいですね。

まぁ、夏休みが始まったとは言え、夏祭りも花火大会もお盆の帰省さえも自粛で、今年はなかなか遊びに連れて行ってもらえなさそうですね。僕のところは息子ももう大きくなっちゃってるんで、まぁいいんですけど、育ち盛りの子供たちにとっては一つ一つの夏がかけがえのない思い出として刻み込まれるんで、今しかない夏を思いっきり楽しめないってのは本当に可哀そうなことです。

「今しかない夏」って言うのは何も子供たちにとってだけではなく、親御さんにとっても同じ、あるいはもっと大きな意味があるかもしれません。なにせ子供の成長ってホント速いもので、去年できなかったことが今年はできるようになっていたりして、夏って特にアウトドアとかに出かける機会があるからかもしれませんがヤツらの変化に気づかされることが多く、親にとってはきれいな景色やおいしい食事にも増して忘れられない思い出として心に刻まれますよね。

あれ?これは男親の勝手な思い込みだろうか…母親って日々の生活の中でもほんの些細な変化に敏感に気が付いて見守っているものなのでしょう。僕の話ばかりで申し訳ありませんが、普段の生活では僕は割とダメ親でして、生活全般は妻まかせで子供の身長や体重もわからず、服のサイズも嫌いな食べ物も好きなテレビ番組もわからず、成績が良いのか悪いのかも頓着しない…。

子供に興味がないって訳ではないのですが、やってくれる人がいるんで「そこはお任せ」みたいな、まぁ積極的に子育てに参加していなかったと言えば、その通りだと思います。今にして思えば…反省も多々あり…ます。

で、こういうお父さん(僕のこと!)に限って、普段の手抜きを埋め合わせするがごとく張り切ってしまうのがこの時期でして、外遊びで過ごす時間の中でいろいろな変化に気づいたり、新たな発見があったりするんで、夏はたまらなくおもしろい!去年まではできなかったのに今年はテントを張れるようになっていたり、釣り糸を結べるようになっていたり、火を起こせるようになっていたり…そんな場面場面がダメ父の僕の心にも思い出として染み込んていくのです。

そう思うと、本当に今年の夏は切ないですね。これからまたコロナもぶり返してきそうだし…まぁこればかりはどうにもならないので、気持ちを入れ替えて家で楽しむ方法を考えるしかないですね。

話が飛んでスミマセン…外遊びと対極ですが、読書なんかどうですか?読書と言えば、最近の小学校では夏休みの宿題の読書感想文とか出るんですかねぇ?みんなが嫌がる読書感想文…実はワタシ意外と得意でした…得意と言うか元々は書けなかったのですが、あるコツを教えてもらったら案外スラスラ書けるようになったのです。

そのコツって言うのはね…「自分がおもしろいと思った本を誰かに読ませたくて宣伝する」って気持ちで文章を書けば良いってことなのです。そして効果的に宣伝するためには「おもしろかった」と言う「感想」を書くのではなく、なんでおもしろかったかの「なんで」の部分に的を絞って書けば良いってことなんです。

もっと言うのなら、本全体についての感想なんか書く必要がないんです。ほんの一場面とかほんの一言のセリフでもいいので、それにフォーカスしてコメントすれば意外とスラスラッと書けるようになりますよ。書き出せたら後は脱線をいとわず思いついたことをどんどん書く!につきます。あとで読み返しておかしかったら削ったり、前後を入れ替えると案外つながったり…ネタさえあれば何とかなります。

はい、僕の文もかくして脱線しまくってますが、何でこんな話に脱線したかと言うと、今日クルマで聞いていたFMラジオの中で「読書感想文」をテーマにしているコーナーがあったのです。この時期のラジオのテーマとしてはあるあるですが、ゲストで話している男性が僕が教わったのとほぼ同じようなコツを語っていたのです。

あれ、この人と僕ともしかして同じ先生に習ったのかな?まさかねぇ…と言う思いと、あの夏休み前の教室で話していた先生の声や友人たちの顔がフラッシュバックしてきたり、あぁそう言えば先生が読書感想文のコツを教えてくれるきっかけになったのが、ある子供が言った「感想文なんて”おもしろかった”しか書けねぇ〜!」と言う言葉だったことまで思い出しました。

その言葉に対する回答が「おもしろかった」と言うのはとっても良い感想ですよ。でもね、「おもしろかった」は書かないで「なんでおもしろかった」かを教えてね、そしたら「おもしろかった」ことは伝わるから…みたいなやり取りだったんじゃないかなぁ。あぁ…先生お懐かしゅうございます!

で、またしても脱線をしますが、先回の日記で「美山ハウス」というゲストハウスについて書きましたが、夏休みの宿題をやるためだけにこの「美山ハウス」を使ってみるってのもアリですよ。普段と違う環境に身を置くと気持ちの入れ替えにもなるし、いつもとちょっと違う発想ができたりもするかもしれません。小説家がホテルにこもって執筆する…って感じでカッコ良いですね。もちろん親も家事から解放されるんで、100%子供と向き合う時間を作ることができます。

感想文をチャチャっと仕上げて、あとは川遊びでもしてってください!8月いっぱい「美山ハウス」は無料でお使いいただけますんで、詳しくはこちらのページもご覧ください。現在の予約状況は…週末はほぼ埋まってまして、平日でしたらパラパラと空きがあると言う状態です。まずはお気軽にお問い合わせくださいね。
小野
2020.06.29
以前の日記(2/3の日記2/6の日記)でも触れましたが、四季の家工房では現在ゲストハウスをつくっています。本当だったら5月の連休に合わせてオープンしたかったんですが、なにせ業務の合間を縫ってポチポチと工事しているもんでなかなか思うに進まず、あっと言う間に7月が目の前です。

4月5月はコロナ自粛がピークの時でもあり「無理して開業してもしょうがないんじゃね!?」ということもあり、すっかりモチベーションもだだ下がりになりましたが、正直な話コロナの影響というよりも自分たちのやる気の無さと、仕事がけっこう忙しかったということも相まって、まぁ結果ずるずると…という感じです。

で、ようやく…ようやく宣言できるところまで漕ぎいつけました。「完成しました!」…もとい「だいたい完成しました!?」のでお披露目をと思いましたが、やはりコロナを意識せざるを得なく、大勢の方を招いての完成パーティーなどはまだまだ自粛した方がよさそうです。

まぁ、元々ワタシはそんなにパーリーピーポーな訳でもなく、派手なことは得意じゃあないんでいいんですけどね。でもやっぱり作ったものは見てもらいたいし、知ってもらわないと活用もしてもらえない…ということで、とりあえず期間限定で無料開放することにしました。そこで、今回はそのご案内をさせていただきます。

まずはゲストハウスの名称ですが…「美山ハウス」と命名しました。現在は合併されて山県市になっていますが元々この辺りは美山町と呼ばれてまして、地元の人は今でも「美山」と言っています。ただ、このところ少しづつ「美山」という地名が薄れてきているのを肌で感じます。

例えば「四季の家工房さんはどちらですか?」とか尋ねられた時「美山なんですよ」と答えると、「??」と言う感じになることがあります。そんな時、「あっ、旧美山で今は合併して山県市です」と言い直すと、「ああ、山県市ね!」と納得していただけたりします。僕は美山出身の人間ではありませんが、やっぱり地名がなくなるということは寂しいことです。なので、あえて古い地名を使って「美山ハウス」なのです。なにせ美しい山ですからね。いい地名だと思います。

ゲストハウス「美山ハウス」をどのように使ってもらうか…ということですが、まずはゲストハウスとして宿泊していただくのが一番の目的です。形態としては1グループ限定の1棟貸しです。貸し切りなので、自分の家みたいにくつろいでいただけると嬉しいです。

許可上の収容人数は5名まで宿泊することができますが、ゆったりと使ってもらいたいので原則として4名までとしています。寝具も4組しかご用意ありませんので、5名で宿泊される場合は寝袋か何か寝具を持ってきてください。

宿泊のお客様だけで年中にぎわうとも思えないので、日中のみのご利用もOKです。どのように活用していただくかは皆さん次第ですが、例えば「料理を持ち寄ってのランチ会」とかどうでしょうか?

キッチンはそこそこ充実させましたんで、「食材を持ち込んでお料理して食べる」なんて会も楽しそうです。お料理教室なんかもできますよ。もっと簡単に、「喫茶店代わりにお茶を飲むだけ」でもいいんじゃないかと思います。お茶やコーヒー、食器類もご用意してますんで、手ぶらで来ても大丈夫です。ちょっとしたミーティングや会議にも使ってください。

ゲストハウスそれから、「コワーキングスペース」としての活用も考えられます。Wi-Fiも完備してますんで、ネットを使ったテレワークやリモート会議に「美山ハウス」の静かなプライベート空間はもってこいだと思います。

実際のところ、すでにリモート授業や就活のリモート面接に使った学生さんもいますよ。たしかに普段の生活空間だと、雑音や背景が気になったりしますよね。そんな時もこの「美山ハウス」を使ってもらえれば、気持ちの切り替えにもなるし、いい結果が残せると思います。

使い方はだいたいこんなイメージをしていただいて、さて美山ハウスのお披露目はというと…正直言って何もイベントはありません。大勢でワイワイやるのも楽しいですが、こんなご時世なんで…。

ということで、冒頭の期間限定で無料で使っていただく、題して「ぼ〜っとしに来ませんか?」というゆるいキャンペーンをやることにしました。なので、「何をやるのか?」と聞かれると正直言って「何もやりません」とお答えするしかないのです。逆に「こんなことやっていいですか?」と聞かれた方が答えやすいかも?「とにかく一度来てください」というのが僕たちの一番望むことです。

ゲストハウスお飲み物は用意しておきますんで、お茶を飲みに来るだけでも結構です。食材をご持参いただいてお料理していただいても結構です。ハンモックに揺れながらテレビを見に来るだけでも結構です。お風呂に入りに来ても結構です。お昼寝だけでも結構です。最初のご案内だけ済ませたらスタッフも退出しますんで、あとはご自由にどうぞ!

時間は1〜2時間を想定していますが、もっとゆっくり使いたい方はご相談に応じます。宿泊ももちろんOKですよ。外観はボロい建物ですが、室内はかなりお洒落に仕上げました。木と漆喰でつくった空間をぜひ体感してみてください。

ただ…ひとつだけお願いしたいことがあります。1グループ限定の完全予約制なので、必ず事前にお申し込みをお願いします。ご予約は四季の家工房のお問い合わせフォームをご利用いただくか、直接メールをいただいても結構です。当日いきなりお見えになっても入れない場合がありますんで、くれぐれもそこんとこだけはよろしくお願いいたします。

あ、場所のご案内を忘れてました。四季の家工房の隣の隣なので、アクセスはこのホームページ内のアクセスマップを参照ください。四季の家工房の駐車場もご利用いただけます。皆様のお越しをお待ちしております!!
小野
2020.05.18
百田尚樹氏の「カエルの楽園2020」を読みました。内容はさておき、そのリリースの仕方がおもしろいと言うかトンチが効いてると言うか、まさかこの手を使うとは…と思わずニヤケてしまうような方法だったので、まずはそのあたりを語りたいと思います。

「なろう」ってご存じでしょうか?素人が自作の小説を投稿するインターネットのサイトでして、「小説家になろう」と言うのが正式なサイト名です。僕はこのサイトでは小説を読んだことはなかったのですが、息子がけっこう利用しているみたいで話に聞いてはいたのです。最近、本代(紙の本)がかからなくなったので「おまえ、最近本読んでないの?」と聞いたところ、「なろうで読んでる」と言う流れで「なろう」を知ったのがたぶん1年前くらいだったかな。

イメージが先行してしまうといけないのではっきりと申しておきますが、「本をよく読む子=秀才」とかではないですよ!まぁ、本を読むこと自体は良いことなので本代をケチったことはないのですが、読む本と言ったらそのほとんどが「ラノベ」と言われる、いわゆるライトノベルなのです。

ライトノベルもご存じない??僕たちの世代にはあまり縁のないカテゴリーかもしれませんが、簡単に説明すると「コミックをそのまま文字で表現」したような手法の小説でして、異世界やゲームの世界をテーマとしているものが多く、分類としてはサブカルチャーの一角と言ってよいと思います。

で、「なろう」なんですが、このようなラノベ系の作品の投稿が多く集まるサイトで、このサイトからデビューを果たした作家さんも多く見えるようです。

この「なろう」を利用したんですよ、百田尚樹さんは。まさかのミリオンセラー作家が素人の投稿サイトに投稿するって、誰もが驚かされるウルトラCな訳ですよ。それが「カエルの楽園2020」なんです。この小説は前作の「カエルの楽園」の続編でして、憲法や安全保障をテーマとした前作をベースにしています。主人公であるアマガエルのソクラテスとロベルトが、タイムスリップしたカエルの楽園のパラレルワールドを舞台として、「現在のコロナ禍にどのように対応していくか」ということがテーマとして書かれています。

百田氏はこの小説を驚くほど短期間で書き上げたそうです。「このことを早く皆に教えてあげなくては」と言う使命感から、寝る間を惜しんで書いたのでしょう。本人からのコメントにも「自粛生活でつらい思いをされている方に、小説家としてできることを…」とありました。だからいち早くリリースできる方法…と考えて、「なろう」を選んだのだと思います。

ツイッターでこの情報を見た時に、すぐに読み始めました。なにせ新刊本がタダで読めるなんてめったにない機会ですから…期せずして僕も「なろう」の読者になった訳です。僕のように、もともと百田小説が好きな人の多くが同じようなルートでこの小説にたどり着いたことと思います。リリース当日から、作者への謝意や感想などのツイートがたくさん上がってましたので、かなり多くの人に読まれたのだと思いました。

…なのですが、なんとリリースから二日目にして、投稿が削除されているではないですか!「なんで」「なんで」「?」「???」 削除したのは作者本人で、削除の理由が「思ったほどカウンターが上がらないので、必要とされていない」とのことらしい。何と言うアマノジャク!まさか二日で削除されるとは思わないんで、まだ読んでいる途中だし。特に僕は読むのが遅い「遅読」の上、前作「カエルの楽園」を紐解いて登場人物のキャラクターを確認したりしながら、ゆっくりと味わうつもりだったのに…なんということだ!

百田さんとしては、身を削るように書いたのに、その割に反応が薄くて「ホンマに君らカエルの楽園やなぁ〜、ほんならもうエエわ!」と言う感じなのかもしれませんが、読者にも読者の都合ってもんがあるんですよ!僕も百田さんほどではないにしろ、まぁそこそこのへそ曲がりなので、「もうイイや、もう読まん、もう百田は読まん!!」と思ってたのですが、その後「もう一度上げてくれ」と言う意見が多かったのか「二日限定でアップする」と言う情報が流れ、結局最後まで読み切ることはできてしまいました。

感想は…それこそネットで見ると色々出てくるんで詳しくは省きますが、この小説は寓話であり風刺であり、今を知るための情報でもあります。日常的にニュースや新聞(百田氏的には既存の情報メディアは情報として正しくないとのことですが、ここではニュース・新聞としておきます)を見ていれば、登場人物が誰を指しているかは一目瞭然で、顔やしゃべり方など想像力を使わなくても勝手にイメージできてしまうほどわかりやすく書かれています。

それをカエルに当てはめたところが、作者のスゴイところと思わざるを得ません。同じセリフでもカエルがしゃべるとものすごく滑稽で、ドタバタコントみたいで、逆にストレートにわかりやすくなっているのです。例えば、記者会見とか国会での質問とか答弁とかって、わざわざややこしい表現をしたりするじゃないですか。そんな時、「これはカエルがしゃべっているんだ」と言う態で聞いてみると、これまた逆に案外わかりやすくなるかもしれませんよ。

へそを曲げつつも最後まで読んですっきりしました。この小説を「なろう」でリリースした百田さんとしては、百田尚樹を知らない多くの人たちにこの小説を読んでほしかったのだろうと思います。そして「いち早く届けたかった」と言うのは、いつわざる本心でしょう。「売名行為」とか「なろう荒らし」とか言う声も聞きますが、出す本出す本ミリオンセラーの大作家がいまさら売名しても意味のないことだし、なろう界隈でも「神降臨!」とか「ミリオンきたー!」などと歓迎のムードもあるみたいです。

しかし、「なろう」ではバズらなかった…。本当は一番読んでもらいたい人たちにイマイチ読まれていないということが、作者としては一番辛かったことなのでしょうね。

プロの作家が自分の分身ともいえる作品を無償で提供することには、とても大きくて重たい思いがあるはずです。ですから内容の良し悪しではなく、作者への謝意と言う意味で、「なろう」でのリリースから削除騒ぎまで一連の流れとツイートを摘まみつつ感じたことを書いてみました。

ちなみに…「カエルの楽園2020」の書籍化はだいぶ迷われたそうですが、新潮社より出版が決まったみたいです。
小野
2020.04.13
岐阜県にも非常事態が宣言されました。先回の日記でも書きましたが、僕たちの仕事にも資材や設備器具の影響が割と早いうちから出ており、仕事のやり方そのものを考えならなければいけない状況になってきました。もともと外仕事が基本なので「三密」という状態にはならない業種ではありますが、マスク着用にて作業を進めています。

で、困った問題が…木くずを払う時にフッと息をかけて払うことができません…。(-_-;) 僕のようにメガネを掛けていると息で曇ったり、曇ったところに木くずが乗るとへばりついてしまったり…とまぁいろいろと不都合もありますが、その程度のことは本当に困っている方や最前線でコロナと戦っている方を思えば大したことではありませんね。

ただ、これとは別にお客様との打ち合わせなど、相手があることについてはより神経を使わなくてはなりません。通常は建築中のお客様、計画中のお客様とは定期的に顔を合わせての打ち合わせを設けているのですが、しばらくの間はよほど重要な相談でもない限り直接お会いすることは避けて、メールや電話での対応とさせていただこうかと思います。

この2〜3日、取引先や関連業者からもこうしたご連絡をちょこちょこいただいています。皆さん初めての経験で対応のマニュアルもない中、相手の立場と自分の立場を鑑みて自主的に規制したり、手法を工夫したりしながら、それでも経済を止めないという強い意思も感じられ、短い業務連絡の文書の行間には苦悩や決意まで読み取ることができます。

こういう時、「日本人はすごいなぁ」と思うのです。他国のように強制力があるわけでもないのに、リーダーの発する言葉を受けてそれぞれが自分なりに節度を持った行動ができる国民性ってすごいですよ。口では政権批判をしたとしても、行動ではちゃんと節度を保ってたり、極端な行動に出て騒ぎを起こす人もいません。

日本が「経済を止めない」という道を示してくれたことは、本当にありがたいことです。ですから僕たちも「うつらない」「うつさない」ということに細心の配慮をしつつ、エンジンを止めるようなことだけは絶対にしたくありません。そのためにも今は我慢のし時です。
小野
2020.02.26
建築業界における新型コロナウイルスによる影響建築業界における「新型コロナウイルスによる影響」をお知らせします。この一覧表は主要メーカーのみのものなので、まだまだほんの一部ではりますが、2月25日現在おおむねこのような状況です。

一番影響を受けているのが住設器具関係のようです。四季の家工房でも、現在進めている工事のユニットバスがギリギリ間に合ったという感じですが、今後このような状況が続けば(続きそうですが)着工できないような現場も出てくると思われます。

お客様には大変申し訳ないのですが、そのような場合は入荷見込みが出るまで待っていただくか、あるいは現在流通しているものや問屋さんで在庫しているものに仕様を変更するなど、なにがしかの対応をお願いすることになってしまいます。

このような状況になることが噂され出したのが先月末頃なのですが、今月の12日になって正式な書面が問屋経由でまわってきました。その後は連日のように各メーカーの続報が出てきて、この数日はテレビのニュースなどでも取り上げられるようになりました。

四季の家工房としても、工事中のお客様、計画中のお客様、新規ご相談のお客様…と直接関係のある方には口頭でご説明してきたのですが、まだまだ終息の見込みが立たないのでこの場でも情報提供させていただきます。

長い人生の間にはこうした危機的状況を何度か経験するわけですが、これまでも克服できたように今回も乗り越えることができるはずです。東日本大震災の時には、残念なことに買い占めや売り渋りなど良からぬ行為がありましたが、今回はそういう輩が出てこないことを強く願います。
小野
2020.02.06
「ゲストハウス始めますよ〜!」という発表をした、前回の日記の続きです。

イメージは固まってきました。次に「建物をどのように改修したらいいか」という具体的な計画を練るのですが、その前にやっておかなくてはならないことがあります。ゲストハウスとして営業するからには、関係官庁から許可を取る必要があるんです。「営業許可をもらうためには、どのような設備やしつらえが必要か」ということを調べないと、計画の立てようがないんです。

ということで、まずは保健所にGO!ここで「民泊」にするか「簡易宿泊施設」とするか、どちらの法律を適用していくかをまず決めないと先に進めないんですが、営業日数の制限を受ける「民泊」よりも通年営業することができる「簡易宿泊施設」として許可を得る方が何かと運用の可能性が広がりそうです。

そして、できればゲストハウスとレンタルキッチンを併用したかったので、飲食店としての許可も取りたかったのですが…なにせ小さな建物なもんで、厨房を仕切ったりそれぞれの目的別の動線が確保できないという理由で、レンタルキッチンは諦めることに…。でも、「料理教室や営業を伴わない食事会などの目的であれば許可を得る必要がない」とのことでしたので、運用の範囲を限定すればまんざら不可能でもなさそうです。

が、しかし!大きな壁が立ち塞がっているという事実を知ることに…「学校や保育園から直線距離で100メートル以内には、原則として宿泊施設は開業できない」って規則があったのです。これ…もしかして、引っかかるんじゃないですかぁ!保健所で打ち合わせしながらGoogleマップで見てみると、なんだかヤバそうです。

住宅地図で測ると、いよいよヤバそうです。帰ってきて巻尺で測ると…はい、アウト〜!(T_T) が〜ん、こんなところに落とし穴があったとは…。でも、ちょっと待て!「原則として」ってことは何か別の道があるのでは?ってことで、もう一度保健所にGO!

担当の方もこのようなケースは初めてとのことで即答はいただけなかったのですが、要するにこの法律の意図するところは、「学校や保育園の近くにラブホみたいな施設を建てられては困る」ということなので、僕たちが作りたいゲストハウスがどういうものか理解してもらえれば可能性がないわけではなさそう…です。

ってか、「だったら100メートルって近すぎなんじゃない?」と突っ込みたくなる気持ちは抑えつつ、今度は学校や保育園を管理する地元自治体である山県市との折衝です。で、行ってきました市役所に。計画の要旨を伝え、思いを語り、後はどのように判断されるかは山県市の裁量次第ですが、どのような答えが返ってきても悔いが残らないくらいはプレゼンできたかなと思います。

後日、保健所の担当の方から電話がかかってきまして、「山県市から同意をもらえたので申請可能です」という嬉しいお知らせでした。ようやくスタートラインにつけたような気持ちです。「ゲストハウス始めますよ」という発表が遅くなった理由は実はココでして、今こうしてこの日記を書けているのがとても嬉しいことなのです!

さて、これとは別に消防署との相談も必要です。主に火災報知器や非常灯、避難経路の確保など、建物の設備やしつらえについての要件を確認しておかないと、工事が進んでからでは手遅れになってしまいます。営業の種類や建物の規模、敷地の条件などによっても要求される設備が変わってくるので、最小限必要な設備は何なのか具体的に押さえておく必要があります。

事前に相談をして、仕様を決めて、それに合わせて工事をして、消防署に設置の届出を提出し、検査を受けて、消防の検査に合格しましたよという証明書を添えて保健所に営業許可の申請を出して、保健所の検査を受けて、合格したら許可がもらえる…という手順の一番最初の段階が現在なのです。

保健所、消防署と何度も足を運んだ甲斐があり、要求される仕様はわかりました。これらの条件をクリアする内容で、どのように空間を演出するか妄想、夢想に創造力をプラスしつつ現実とも向き合って、「さぁどうする?どうする?」という楽しい時間の始まりです!

ゲストハウスのリフォームまずは傷んだ部材を交換して、壁や梁なんかも補強します。それから外周全面に断熱材を張り巡らせていきます。この写真は土壁の室内側に横桟をつけて、3センチ厚の断熱材をはめ込んでいるところです。

この方法はこれまでも多くのリフォームで実践していて、とても快適だと皆さんに喜んでいただいているもんで、今度はこのゲストハウスで快適さを体感してもらって「うちも快適にリフォームしたい」というお客様とつながるきっかけにできればいいなと思ってます。

あとはどのように作り込んでいくか、「ああでもない、こうでもない」と焚き火を囲んでの会議を繰り返すんです。外観がボロいのは仕方ない…ここに手をつけだすとキリがないし、お金もいくらでも出て行ってしまいます。なので、外部はほぼこのまま、ボロいままで良しとします。

でも、内部はおしゃれにしちゃいますよ。狭い室内を広く感じさせる工夫を盛り込み、超シンプルでみんなで囲んで作業ができるテーブル型のキッチンや快適な水廻りをしつらえ、木と漆喰で仕上げる気持ちの良い空間を作っちゃいます。中と外のギャップを楽しんでもらえると良いかな?という感じですね。

工事はボチボチ進めますんで、今のところまだオープンの日程は決まっていませんし、気になる使用料金の設定も未だ考え中です。そもそも、これで儲けるつもりはないのでなるべく安くご提供したいのですが、維持管理にもお金はかかるもんで、利用者にとっても負担が少なく僕たちにとっても継続可能な折り合いを探って、もうしばらく悩んでみます。

早くて4月、あるいはゴールデンウィークの連休に合わせてオープンできれば良いかな〜という感じです。
小野
2020.02.03
発表します…「ゲストハウス始めますよ〜!」

ゲストハウスオープンはまだ未定ではありますが、一応工事の完了としてはこの4月いっぱいくらいを予定しています。なにせ本業の合間を縫っての工事なのでなかなか予定を立てづらいのですが、年末年始にかけてけっこう進めることができたので、現在はこちらの写真のような状態になっています。

本当はもっと早くに発表したかったんですが、いろいろ事情がありましてようやく発表できるようになりました。なので、現在の状況を少し詳しくお知らせしたいと思います。

事の発端はおよそ1年ほど遡ります。四季の家工房の2軒隣に、もうかれこれ10年以上空き家になっている木造二階建ての小さな住宅がありまして、これを引き取ってもらえないか…という要望がありました。田舎の事情で断るわけにもいかずに、格安で引き受けることになってしまいました。

で、これをどうするか…古い木造住宅と言っても、趣のある古さでもなく、立地が良いわけでもなく、敷地も狭く、要するにただのボロい古屋なわけです。水廻りを改修して借家として賃貸しするか…でも、この辺りの家賃相場を考えると、絶対に元が取れません。いっそのこと全て解体して資材置き場にするか…でも、進入路との関係性が悪かったり、変な高低差とかがあって却下。そもそもそんなに置いておくべき資材も無いし…。

そんなこんなで月日は過ぎて昨年末、予定していた仕事が先延ばしになってしまって、ちょこっと人手が空いたのです。じゃ、遊んでても仕方ないかってことで、とりあえず内部の造作物を解体してみました。解体しながら建物の傷みをチェックしつつ、改めて活用方法についての会議を開きました。まぁ、会議と言っても焚き火を囲んで茶菓子をつまみながらのダダ話なんですが…。大事なことを決めるのは案外いつもこんな感じです。

まずは「建物は解体せずに活用していく」という方向性が決まりました。「で、どうやって使う?」という話になり、リフォームのショールームでもいいけど毎年のように設備をトレンドの物に更新していかないとすぐに陳腐化してしまうし、そこまで活用できるとも思えない…。

どうせ水廻りを作り込むなら、集客目的と言うより既存のお客様に対するサービスとして使えないか?例えば新築やリフォームのお客様に工事中の仮住まいとして使っていただく…これ、良いではないですか!それでも年間を通して稼働するとも思えないので、同じしつらえで用途の範囲を広げるとしたら「ゲストハウス!」が見えてきました。

ゲストハウスと言えば、昨年作らせてもらったばっかりじゃあないですか「カフェ茶房宗休!」…ということでオーナーでもあるカフェマビッシュさんに相談に行って来ました。そこでもう一つのアイディアをいただいたんですが、それが「レンタルキッチン」という考え方です。これは副業として週末カフェを開いたり、マルシェに出店するための仕込みを行ったり、お料理教室などをしたりする会場施設が少なくてけっこうニーズがあるんだそうです。う〜ん、なるほど…さすがカフェオーナー、僕たちの知らない情報や人脈をたくさんお持ちです。

そう言えば、これに近い施設を運営している方がいましたよ、しかもけっこう身近なところで。仕事やキッズスタジオなどでお世話になっている大垣の現代設計事務所さんが、昨年の6月に「エンノイエ」というレンタルスペースをオープンされてました。ということで、年末ギリギリのタイミングに全員で見学に伺って来ました。

ここはとにかく立地が最高です。大垣中心地の水門川がちょうど折れ曲がる角地に建つ、大変趣のある古民家でして、建物の雰囲気も周辺の環境も申し分ありません。我がボロ家とは比較のしようもないのですが、まぁそこは置いといて…。この日はバイオリンのグループが演奏会を開催していました。ちょうど演奏を終えてパーティーで盛り上がっている時に押しかけてしまいましたが、快く受け入れていただきまして、ハード面だけではなく運用のリアルなソフト面も体感させていただきました。

そんなわけで半年以上ほかっておいたプロジェクトになんとなく方向性を見出して、令和元年の年の瀬を迎えたのでした。自分たちの建物の現状を把握して、経験者に話を聞き、同じような案件の運用状況を見学し、だいぶイメージが固まってきた…というところで続きはまた次回!
小野
2020.01.01
あけましておめでとうございます。令和になって初めてのお正月を迎えました。今年も皆様のお役に立てるような建築屋として精進して参ります。四季の家工房を引き続きご愛顧くださいますようお願い申し上げます。

さて…年明けの仕事をご紹介しておきますと、まずは関市内にて小さなカフェの工事が始まります。オーナーさんは本当に「こだわり」のある方でして、お店作りのパートナーとして四季の家工房をご指名いただけたことは、本当にありがたいことだと思います。お洒落なお店でこだわりのコーヒーが味わえますので、お近くの方は楽しみにしていてください。

もう一つは、ゲストハウスを作ります。これは「地元山県市の空き家を何とか活用したい」という思いで始めた、四季の家工房が運営する独自のプロジェクトです。現在、現場は古い内装を撤去して骨組みをあらわにした状態ですが、さてこれからどんな風に作りこんで行くか…ああでもないこうでもないと、毎日ガシガシ意見バトルをやりあってます。一度、自分勝手にモノ作りをしてみたかったんで、どんな風になるかご期待ください。

どちらのプロジェクトもお披露目できるようになったら四季便りでご案内しますので、ホームページの方も引き続きよろしくお願いします。あと、新築の住宅の現場も始まります!楽しみにしていてくださいね。本年も四季の家工房をよろしくお願いいたします。
小野