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四季便り
2022.09.28
夏休みの話が途中のまま…ぼんやりしているうちにすっかり秋っぽくなってきてしまったので、ちょっと慌てて後半を。

で、二日目…まずは早起きして、目の前の海で魚釣りです。僕の釣りのスタイルは、「手漕ぎのシーカヤックを浮かべて、ちょこっと沖まで漕ぎ出ての釣り」です。今回の狙いはシロギスで「あわよくば釣れたキスを餌にしてヒラメなんか釣れちゃったら嬉しいな」と思っていたのですが、シロギスは全然釣れず…かわりに小ぶりの鯛と極彩色のベラも釣れてきます。

このベラって魚は「色がカラフル過ぎてなんだか気持ち悪い」ってことで釣りをする人からは嫌われてるのですが、実はけっこう美味しい魚でして塩焼きや刺身なんかでもいけちゃいます。と言うことで、3時間ほど釣りをして数もまあまあ確保しまして、本日の釣りは終了です。釣った鯛とベラは低温の油でカリカリになるまでじっくり揚げて、翌日全部バリバリとたいらげました。

おなかが減ったところで、民宿に戻っての朝ごはんです。早朝から3時間フネを漕いで腹ペコになったところに、魚、メシ、みそ汁!これまた漁師民宿ならではの朝ごはんがたまらないっす。いつも釣りに来るときは、夜中に走って、夜明けから釣りをして、昼前には上がって帰路を走り、晩ご飯に間に合うように釣れた魚をさばく…というタイトスケジュールに楽しみを詰め込んでいるのですが、体力的にはこれがけっこうキツイのです。その点、今回のように宿があると気持ちにも余裕ができて良いですね!

帰路は三方五湖の湖畔にある若狭三方縄文博物館に立ち寄ってみました。ここ、いつも釣りの帰りに素通りしつつ「いつか寄ろう、いつか寄ろう」と思っていた場所なんですが、なにせ心に余裕がないもんで、「どうせまた来る機会はあるし…」ってことでいつも素通りとなったままだったのです。だったら今回は外せないってことで、念願かなっての(?)来館となりました。

まず僕の興味を引いたのはその建物のいでたちでして…建物には違いないのですが、どう見ても小山にしか見えません。まぁるい芝山のあちこちからコンクリートの円柱がにょきにょきと飛び出しており、それは巨木の株にも見えるし要塞にも見えるし…とにかく異様な光景なのです。

入口がどこなのか判然としないのもおもしろく、山を登ったり降りたり、山すそを巡ったりしながら入口に到達します。もちろん入口への最短ルートもあるのですが、ここは作者のワナにはまってみるのも楽しみで、ゆっくりと時間をかけて縄文時代にトリップする感覚を味合わせていただきます。

で、中へ…胎内を思わせる小山の内部は、円柱に支えられたコンクリートのドームになっています。ドームの天井にはところどころにトップライトが設けられ、円柱をなめるように静かな光が落ちてきています。どうやら小山からにょきにょきと突き出していた円柱は、このトップライトだったようです。巨木の森林に入り込んだと言うか、大聖堂の中と言うか、暗いのだけど暗くない、明るいのだけど明るくない…そんな絶妙な塩梅で、縄文の世界に入り込むわけです。

展示品はと言うと、近くの鳥浜貝塚で発見された数々の出土品をはじめ、各地の縄文土器など、展示品の数はそれほど多くはないのですが、気負わずに見るにはちょうど良いくらいの展示数でした。中でも僕の興味を引いてくれたのは丸木舟です。当時、最先端の技術で作られた夢の乗り物「丸木舟」!このフネに何人乗って、どうやって漕いで、どうやって漁をしたのか…そんなことを想像するととてもわくわくしてきます。

そして、見たかったのに見れなかった物も…この博物館に収蔵されているのに、毎年公開期間がほんのわずかという漆塗りの木の櫛。今回は公開期間ではありませんでした。う〜ん、下調べの悪さ…と反省。この櫛、実は僕が木の仕事をしようかどうか迷っていた頃にいろいろと木に関する本を読みまくってまして、その時に印象に残っていたものの一つなんです。

6000年前の木製品に、同じく木由来の塗料であり接着劑でもある漆を塗った櫛…その赤い色が今も鮮やかな赤であり続けることの凄み。縄文人があえて櫛を赤く塗ったその美意識にも感じるものがありました。もしかしたら、ほんのちょっとかもしれないけれど、僕が木の仕事を選択するきっかけの一部になっているのかもしれない、あの時に本で見たあの漆をじかに見られるのかと思ったら…残念、見れなんだ。と言うことで、レプリカだけ眺めてきました。

この縄文博物館、来てよかったとは思うのですが、残念だったのがなんかちょっと雑然とした感じが目に入ってしまい…。メインの展示は良いのですが、例えば通路にある台やちょっとした細かいところがなんというかチープな感じを受けてしまって、そんなこんなが目に入ってしまうとせっかくの縄文気分が現実に引き戻されたりして…。運営としてもう少し細やかに気を配れば、建物がもっと活きるような気がしました。

ところで、縄文博物館の裏手に年縞(ねんこう)博物館ってのもあるらしい、というかできたのは割と最近みたい。そう言えば、この横は何度も通っているので見かけてはいるのですが、何やら工事をしていたのは記憶にあります。この両博物館の共通入場券ってのがあるそうで、両方見学すると割引もあるとのことでした。建物も魅力的なので、「じゃ、見ておこうか」ということで行ったらびっくり、たいへん!来てみて良かった!

建築屋としてはまずは建物に目が行ってしまいます。何といっても特徴は…長〜いのです。水平が強調された長い建物が宙に浮いている感じ。正確には2階建てなのでしょうが、印象としては細長い平屋を宙に浮かせて、一方は建物で支え、反対側の一方は縄文博物館に対比させるがごとく小山で支えられています。木とコンクリートと鉄で作られた構造はとてもシンプルで、まったく無駄がなく、見ているだけでも気持ちの良い建物です。

ただ、シンプルで無駄がないってことは、作るのが簡単かというと実は真逆で、とても複雑な工程を踏まないと実現できるものではなく、目には見えない(と言うか見せないようにしている)納まり上の工夫や手間が詰まっていることと思います。

さて展示物ですが…入館するとまずシアターに通され、そこで数分間のビデオを見ます。ここでようやく「年縞」の意味、そしてこの建物が細長い意味を知ることになります。本当は行ってもらいたいのですが、とりあえず僕の言葉で簡単に説明しますと…三方五湖の一つに水月湖って湖があるのですが、ここが世界でも稀な奇跡的に条件が整った湖だそうで、水深がそこそこあって川の流入がない。ということは、湖の水が拡販されることがないってことを意味します。そして、日本には四季があるってことがとても重要です。

どういうことになるかと言うと、毎年花粉や木の葉が落ちて、やがて湖の底に沈みます。水深の浅い湖なら風の影響で水が攪拌されたり、川があっても水が動いてしまいますが、水月湖の水はそれらの影響を受けず、毎年順番に沈殿物が静かに堆積していきます。それが積りに積もって7万年分、層の厚さにして45メートルにもなりました。

そこに目をつけた研究者がいて、ここをボーリング調査したのです。ボーリングってのは僕たちの建物の地盤調査でもやることがあるのですが、要は「管を垂直に打ち込んで地中のサンプルを採取する」調査です。この水月湖の45メートルのサンプルを調べたら、7万年分の縞々が見つかったってわけなのです。そして、この7万年分のサンプルを横にして展示したのが、この「年縞博物館」です。細長〜い建物の意味はここだったのですね。

この7万年の縞々を解析すると、7万年間の気候が全部わかるんです。世界中の考古学のものさしになると言うのだから、この発見には実はすごい意味があるのです。ここに来れば、解説付きで7万年のタイムトラベルができるんです。「ただ泥の層を切り取っただけ」と言ってしまえばそれまでなのですが、建物の力も相まって見るだけでも美しいのですよ、これが。

規則正しく連続する屋根の架構と7万年の時との対比…ぜひ一度味わってみてください!
  小野  
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