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岐阜県関市の店舗リフォーム
岐阜県関市の店舗リフォーム
カフェ ささや様(岐阜県関市)
2006年9月竣工
元々は1階部分が金型工場で、2階部分がお住まいという鉄骨造2階建ての建物でした。その建物の1階部分を大リフォームしてカフェを作りました。

工場の鉄骨はそのまま、天井クレーンのレールもそのまま、内装は木・土・タイル・レンガなどの材料で仕上げました。照明も控えめにし、アクセントはアンティークにお任せしました。

このお店は、元々工場を建てた建築会社でリフォーム工事も施工してもらいました。セルフビルドも取り入れ、オーナーはほとんど現場監督のように現場に張り付き、直接指示と調整をしていました。金型職人として何十年も物作りの仕事をして来た方なので、非常に勘どころも良く大活躍でした。

ですから、正確に言うと四季の家工房の施工事例ではないのですが、デザイン面で協力させていただいたのでご紹介させていただきます。
岐阜県関市の店舗リフォーム 岐阜県関市の店舗リフォーム
オーナーは四季の家工房小野のテレマークスキーの師匠でもあり、趣味や考え方などある程度お互いを知っている間柄でした。小野はここのところ、テレマークスキーも山登りもサボリ中なのですが、久しぶりにいただいた連絡がこのリフォームのご相談でした。

どんな空間を創るにしても様々な条件がありますが、今回は特に条件が多く、頭の中でイメージをまとめるのに随分時間を要してしまいました。中でも、アンティークな家具や調度品、建具やステンドグラスなどを適材適所に収めるのには大いに悩みました。…と言うのも、イギリスやフランスなどの西洋のアンティークから、日本の蔵戸、奥様の縁の旧家から取り外した数々の部材まで、ほとんどにおいて統一性がなかったのです。

しかも、修理や調整が必要なものやそのままでは使えないもの、本来の用途では使えないもの等々、梱包を解くたびに驚きと茫然の連続でした。でも救いだったことは、まがいものではなく本物の持つ質感と言うか、歴史と言うか…ひとつひとつの物がとっても「イイ物」だったことです。

「以前はどうやって使われていたのだろう?」とか、「この子たちはどのように使われたがっているのかなぁ?」などと思いを巡らせていると、俄然やる気が湧いてきました。

オーナーからの要望のひとつに「奇麗なお店じゃなくていいんです。汚いくらいでいいんです。」と言う言葉がありました。まさか「汚い」お店を作るわけにもいきませんので、小野なりにその言葉を「素材感のある」と翻訳して、全体をまとめることにしました。
岐阜県関市の店舗リフォーム
木格子の奥に蔵戸を再利用した入口があります。

扉に和鋼の火箸がぶら下げてあり、開閉時には「ちりんちりん」と良い音がします。看板はオーナー手作りの真鍮製です。
テーブル席の窓は地窓として、座り目線で庭の緑が目に入るようにしました。

道路を隔てた正面に運送会社の配送センターがあるので、これが目に入らないための配慮でもあります。
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カウンター席は話し好きのオーナーとの会話がはずみますのでオススメです。

奥の座敷は旧家で使われていた簾戸(すど)を再利用しました。細かい簾(すだれ)からこぼれる光は何とも言えない味わいがあり、一本一本の節の位置まで計算に入れた細工は一見の価値ありです!
岐阜県関市の店舗リフォーム
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マントルピースをイメージしたファイヤースペースです。中には、懐かしいだるまストーブや揺り椅子があって人気スポットとなっています。狭い所って結構落ち着くんですよね…。

ファイヤースペースのレンガはオーナー夫婦によるセルフビルドです。石でアクセントをつけたり、刀のつばが埋め込まれたりしています。
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お店のポストカードです。ぜひ皆様ご利用ください。

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