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10年以上前にエステサロンの新築工事、そして4年前に母屋の水回りのリフォームのご依頼を頂いたお客様からのご依頼です。今回は娘さんご夫婦から、新築住宅のご依頼を頂きました。二世代にわたりご愛顧頂き、ありがとうございます。
敷地はYの字型の道路に囲まれた中央にあり、日当たりや風通しは絶好の条件でした。問題は全体的に南北方向へ傾斜がついていて、この高低差をどうやって解消するかと言う事でした。 |
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隣接する母屋とエステサロンは石垣を巡らせた盛り土の上に建っているのですが、この新築建物はメインの道路からの車の出入りを考えると盛り土はできません。又、母屋との人の動線も重要です。この点を考慮して、敷地の形状にはなるべく手をつけないで、基礎の高さを調整して高低差を解消する事にしました。
※この模型は計画段階の物なので、実際に建てた建物とは多少異なります。 |
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| 桁や軒裏など、木造の構造部分を外観の意匠に取り込んでいます。屋根は瓦葺きで、外壁には高千穂のそとん壁を塗りました。 |
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玄関の扉は杉材で作ったオリジナルです。建て主さんがどこかで見かけた扉のイメージを元に、デザインし直しました。
中央の明かり窓には、昔懐かしい波々のガラスをはめてあります。扉の左側にはインターホンと表札、ポストをまとめて配置しました。 |
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玄関の内部です。玄関を広く見せるために、下駄箱は宙に浮かせてあります。ポストから投入した郵便物や新聞は下駄箱の上に落ちるようになっていて、毎朝の新聞取り込み時にいちいち外に出なくても済むようにしてあります。旅行の時などに、郵便物がたまってポストからあふれる事もありません。
又、玄関には収納力たっぷりのクローゼット（間口2間）も設けてあります。 |
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LDKはオープンなスペースになっています。木材そのものの色と白を基調にした、シンプルで暖かみのあるインテリアです。内装の壁は、吸放湿性や臭いの吸着に優れた貝殻漆喰で仕上げてあります。暖房にはヒートポンプ式の床暖房を採用し、床は床暖房対応のカバ桜の無垢フローリングとしました。
リビングの東側には高低2段のカウンターを設けました。高い方はパソコンデスクで、低い方はテレビ台として使います。 |
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| リビングには和室が隣接しています。3本の襖を開けきると、リビングとひと空間になります。
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| キッチンは対面式のオープンキッチンです。背面にはレンジ台や収納を造り付けてあります。キッチンの奥の扉を開くと、土間への動線になっています。土間は玄関に隣接しているので、買い物やゴミ出しなどの動線になります。 |
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洗面所は間口1間半のタイルのカウンターに白い陶器の洗面器を載せただけのシンプルな作りです。鏡の裏には手元と天井を照らす間接照明が仕組んであります。
将来ミニエステ教室などができるように、廊下に開いた半オープンな配置とし、広々した洗面コーナーになっています。 |
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| 階段はできるだけ緩やかに作ります。構造を検討する時点で梁の高さを階段2段分下げて計画する事により上部に踊り場を設け、昇降のしやすさや安全に寄与しています。 |
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左の写真が2階のホールです。向かって右側に寝室があり、左手には子供部屋が2室あります。狭くなりがちな階段廻りですが、格子を利用して光や風を遮らないよう工夫しています。
階段の上にはさらに踊り場を設け、ロフトへの動線としています。（右の写真が、踊場からロフトを見上げた所です。）荷物を持ち上げる時は一度この踊り場に置いて、自分が上がってからさらにロフトに持ち上げれば安全に昇降する事ができます。 |
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寝室の天井は、屋根勾配なりの斜め天井になっています。そのため、断熱と通気は屋根面で確保してあります。
軒先に付けた給気スリットから空気を吸い上げ、屋根面で熱せられた空気を棟に取り付けた換気部材から排出する仕組みです。 |
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| 寝室には衣類収納のクローゼットと、布団収納の押入れが隣接しています。各押入れは全面桐板張りで、中段の棚も桐のスノコになっています。（右の写真は1階の和室の押し入れです。） |
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